2013年、バラの季節 ―その1 早咲きを中心に―


いつになく短い周期で寒暖を繰り返したことしの四月、五月のせいで、いつもの年に比べれば成長が少し遅れ気味だったが、ここへきてようやくバラが花開き始めた。  毎年トップを切って咲き出すのはスパニッシュ・ビューティです。その名のとおりスペインの育種家によるクライミングタイプのバラで、強健で強い香りをもつなどいいことずくめなのだが、当然ながら一季咲き。フレアーに広がる大柄な花の姿といい、樹幹のたくましさといい陽光降り注ぐスペインそのものの底抜けの明るさを感じさせるバラですが、このわずかな時期にあたり一帯にその魅力を降り注いだ後は黙々とひたすら翌年の開花に備えるという誠にストイックな一面も持ち合わせています。

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スパニッシュ・ビューティ

スパニッシュ・ビューティ

 

 

 

 

 

 

ほぼ同時に咲き出したのが、イングリッシュローズのなかで一番早咲きのメアリーローズ。花色はミディアムピンク、かたちはオープンなカップ咲き、香りは微香にとどまるなど、これといって秀でた特徴はありませんが、だからこそやたらと主張しない良さがこのバラにはあるのです。しかも、なんの手もかからないくらい丈夫ときては文句なしでしょう。この花をみた近所の方が、西洋にもきれいなシャクヤクがあるんだねぇっておっしゃったくらい、カップ咲きに開いたこの花の姿はシャクヤクにも似て日本の庭にもとてもなじみます。

メアリーローズ

メアリーローズ

 

 

 

 

 

メアリーローズ

メアリーローズ

 

 

 

 

 

 

オールドローズもご紹介しておかねばなりません。スベニール・ド・ラ・マルメゾンを第一候補に考えていたのだが、幾重にも重なる薄く柔らかいピンクの花びらをもつこのバラ、往々にして一番花が開かないまま終わってしまうことがあって、ことしも例外ではなかった。  そこでファンタン・ラトュールです。このバラの最大の特徴はといえば、つるバラではあるが伸び方はそんなに旺盛ではなく枝も柔らかくトゲも少ないのでとても扱いやすいこと。うすいピンク色の花はご覧のように完成された姿ではなく、なにか乱れたような不揃いな形に咲きますが長いステムの先につける花数は圧倒的で、それはそれで捨てがたい魅力があるというのが主(あるじ)の言い分です。

ファンタン・ラトゥール

ファンタン・ラトゥール

 


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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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