真空管アンプキット製作記(1) -ずぶのシロウト-


好きな音楽を好みの音で聴きたい。
それだけを目標に、ずぶのシロウトが真空管アンプキットに取り組んだ顛末です。

いつ頃からかはハッキリしない。ときおり「真空管アンプ」という言葉が頭をよぎるようになった。
いわゆる高級オーディオファンではサラサラないし、第一そんなお金など逆立ちしても出てこない。かといって、自作できるほどの電気知識など全くない。自慢じゃないが、手をピストルのように指折るフレミングの法則かオームの法則どまりだ。さらにいえば、いま聴いている機器にとりたてて不満があるわけでもない。

それなのに、どうして真空管アンプなんだ。自問してみた。
いわく、音が柔らかく暖かい。真空管アンプの音についてよく耳にする言葉だ。だが、柔らかい音イコールいい音では必ずしもないはずだ。むしろその逆であることもあるのではないだろうか。ボァーンとしたしまりのない音であっても往々にして柔らかいと捉えられていはしないか。
さらに、「暖かい」に至ってはなんとも感情的な表現であって、とても客観的な評価とはいいがたい。
それにもかかわらず、突然天から降ってきたかのように「真空管アンプ」という呪文が頭から離れなくなってしまったのだ。

学生の頃通ったジャズ喫茶でJBLのホーンを鳴らしていた

学生の頃通ったジャズ喫茶で、JBLのホーンを力強く鳴らしていたマッキン

 

 

 

 

 

 

 

 

「それならモノはためし。作ってみようじゃないか。」

だが、よく考えてみろヨ。そこそこの器用さを過信して、ハーベスのスピーカーで大失敗したのはついこの間のことではないか。
しかし、喉元過ぎれば何とやら。別に人一倍ノリがいいわけではないが、もう気分は真空管アンプ作りにドップリとのめりこんでいた。

何ごともカタチから入るタイプです。
というわけで、まずは理論武装をと、にわか勉強に買ってみたのが『真空管アンプの素』という入門書です。

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この本、たしかにわかりやすい内容でしたが、長年慣れ親しんだユル~イ生活のせいで読んだ後から内容はキレイサッパリ頭から抜け落ちてしまうアリサマだ。
こうなったら、実践あるのみと思いきりました。

だがしかし、真空管アンプを作るとはいっても、もちろん資金に余裕はない。おまけに知識もほとんどない。あるのは時間だけだ。こんなナイナイづくしのずぶのシロウトにできることはおのずから決まっています。
まず、そもそも回路図が理解できないのだから、全くの自作などは最初から問題外。キット製作になるのは自明のことだ。遠い昔はやった鉱石ラジオの経験すらないが、かろうじてハンダ付けはやったことがあるし、工具もなんとか間に合いそうだ。
次は回路の選定だ。真空管アンプというと必ず出てくるのがシングルかプッシュプルかという選択肢で、その違いと特徴は『真空管アンプの素』でも一応勉強はした。しかし、最後の決め手は理論ではなかった。ひと目、回路が複雑そうなプッシュプルは避けたほうがよさそうなので、少し迷ったがここはシングルに決定。

根っから性格がヤワなせいで楽なほうへ楽なほうへ舵を切ってきたところで、最終的な機種選定に至るすったもんだは次回に。

 


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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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