真空管アンプキット製作記(7) -音、静寂へのいざない- 


かくして、300B真空管アンプは僕のささやかなオーディオシステムの一員としてラックに鎮座した。
上から、プリアンプ(Marantsz PM-8100SA)、CDP(Marantz SA-8400)、パワーアンプ(HK-22)、アナログプレーヤー(DENON DP-500M)。

ラックに収まった300B

ラックに収まった300B

 

この真空管アンプは重量15kgで、その重さのほとんどをトランスが占めている。
棚板はそれを見越して買った。棚板を支えるダボも金属製だし、ダボの受け口は金属かプラスチックの補強がされている。メッタなことではへたれないだろう。

雰囲気がある

雰囲気がある

 

はやる心をおさえて、気に入ったアルバムを聴いてみましょうか。
『無伴奏チェロ組曲』。別格のカザルス、マイスキー、ヨーヨーマといずれもいいが、断然フルニエだ。

hahhh

ピエール・フルニエ『無伴奏チェロ組曲』。60年代に同じ作品があるが、これは晩年のほうの作品。

 

 

 

 

 

 

 

ロバータ・フラックの『ファースト・テイク』はLPで。輸入版CDもあるのだが、こちらはひどいミキシングで全く違う作品に聴こえる。山下達郎が『サンデー・ソングブック』で日頃からおっしゃっていることがよ~くわかります。

ロバータ・フラック『ファーストテイク』、ポール・チェンバース『ベース・オン・トップ』

ロバータ・フラック『ファースト・テイク』、ポール・チェンバース『ベース・オン・トップ』

 

 

 

 

 

 

 

繊細な音の違いを聴き分けるほどの耳も経験もあるわけじゃないし、エイジングと呼ぶ慣らしも必要だろう。それに、今まで聴いてきたMarantzもいい音だったと思う。
だが、たしかに以前の音とはちがいます。

わかった。だけどそれだけではわからん。どうちがうんだ。

短兵急にはあらわしきれません。追々言葉に置きかえて綴っていくこととして、今回は真空管アンプの完成までで力尽きたことにしてください。

ところがです、ここでまたひとつ問題が。
真空管アンプ特有の現象にハタと気がついた。
それは、尋常でない放熱量だ。急遽、一足早い扇風機の出番となったが、コレけっこう効果があります。

急ごしらえの放熱対策で扇風機の出番

急ごしらえの放熱対策で扇風機の出番

オッと忘れていた。
今回は真空管アンプキットが主人公だったが、ささやかな僕のオーディオシステムのもうひとつの中核をになうスピーカー、ハーベスのHL Compactに触れておかなければ片手落ちというものです。
ボーカルなど中域に強みをもつこのスピーカーをめぐるスッタモンダについてはしばらく前に綴っているので、より道はこちらからどうぞ。

フレストアから戻ったハーベス HL Compact。サランネットをはずした独特のフロントフェイスをごらnください。

フルレストアから戻ったハーベス HL Compact。サランネットをはずして独特のフロントフェイスを。

さて、これにて長々と綴ってきた『真空管アンプキット製作記』をひとまず閉じることとします。
多少なりともお楽しみいただけたなら望外の歓びです。ましてや、真空管アンプキット作りに食指をのばされた方が一人でもいらっしゃったなら、これに過ぎる歓びはありません。
キットなら、こんな知識と技術でも真空管アンプを作り、そして音楽を楽しめるのです。

三極管300Bシングルアンプがドライブする音楽の音については、以前ご紹介したseas-lydさんなど多くの方々が述べていらっしゃるので、あえて僕ごときが評することもなかろうと思いますが、気がむいたらそのうちにYouTubeにでもUPすることにしましょうか。
そのためには、ICレコーダを入手しなければ。ヤフオクで小一万か・・・・。


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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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