300B真空管シングルアンプで好きな音楽を聴く(2)、ついでに『燕京綺譚』


やっとのことで拵えた300Bシングルアンプ。
エイジングが進むにつれていっそう音にツヤとふくよかさが出てきたように感じられるのは、ひいき目か。

そんなわけで、好きな音楽第二弾をお届けします。
好みに偏りがあるのは承知のうえですが、それでも他人の賛同を得たいのがひとの常。
よろしければしばらくの間お耳を拝借。楽しんでいただけたら幸いです。
最初の曲は特に好きな歌い手の曲で、3年前にコチラで思いのたけを綴っています。

 

お聴きいただきながら、短編ミステリーのお話を少しばかり。

『燕京綺譚』、ヘレン・マクロイの短編だ。
読んだのは『アメリカ探偵作家クラブ傑作選(9)-犯罪こそわが人生-』に収録されていたものだが、近年刊行された『51番目の密室』(ハヤカワポケミス)にも収められている。このほかにも『歌うダイヤモンド』にも収録されるなどマクロイの短編代表作として知られるが、自身も一番好きな作品だという。
原題は”Chinoiserie”(シノワズリー)。フランス語で中国趣味のことだという。17世紀後半から18世紀にかけてヨーロッパで大流行した異国趣味で、オリエンタリズムやジャポニズムに通じるところがあるようだ。
タイトルどおり、舞台は19世紀清朝末期の北京を舞台に、ロシア公使夫人の謎めいた失踪事件を描いた作品だが、何度読んでも不気味で不思議な気持ちにさせられる。そういえばしばらく前に『真夜中の北京』を読んだ後にもそれに似た気持ちを味わったことを思い出す。
滅亡の道をたどる清朝末期の腐臭ただよう空気がそういう気持ちにさせるのだろうが、爛熟した当時の北京の雰囲気が読み手に伝わってくるだけですでに傑作といっていい。

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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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