PCオーディオを作る -顛末記その2-


当初、DACは既製品を考えていた。
その思いを翻して自分で作ろうと思ったきっかけは、これも300Bシングルつながりだった。設計頒布元である『大西正隆・真空管アンプ工房』にハイレゾ対応DAC製作記事をみつけたのだった。無数の部品が整然と並んだ基盤はある種の美しささえ感じさせるほどで、これらが全て手配線とは。

「こんなプロの仕事の入口にさえたどり着けないまでも、自分で作ってみたい」。そう思ったのだ。
しかし、である。それに足る技術的な知識を何ひとつ持ちあわせないのだから、どこから一歩を踏み出せばいいのかさえわからない。
そんなときは困ったときの神だのみ、例によってぺるけ氏のサイト(『情熱の真空管アンプ』)を覗いてみた。

オー、あるではありませんか、いくつものDACの製作例が。

紹介されていたのは、秋月電子のDACキット(AKI.DAC-U2704)をカスタマイズしたUSB DACの作例のいくつか。
ひととおり読んだ後、「トランス式USB DAC」に惹かれるものがあったが、トランスはそれなりに高い。そんなこんなで、最終的に選んだのは「FET差動バッファ式USB DAC」。アンプと同様、このDACの部品も頒布していただくことに。

ハンダ作業は6N6P全段差動PPアンプのときより少し細かかった

愉しいハンダ作業。6N6P全段差動PPアンプのときより少し細かかった

キットと大きく違う点は、筐体の穴を自分で穿けなければいけないことだ。手持ちの電動ドリルで何とかなりそうだが、話に聞いていたとおり2mm厚のアルミはなかなか手ごわい。
20mm径のキャノン端子の穴だけはどうにもならないので、金属用ホールソーを買い足して作業を進めたが、ここでシロウトの経験不足を露呈してしまった。ドライバーポンチで中心を穿った所までは手順どおりだったが、ここでいきなりホールソーを使ってしまったのだ。ここは、まず3~5mmの刃で道穴を通しておくべきだったのです。これを省略していきなりホールソーを使ったために、結果2個の穴の位置が1mmほどズレてしまうはめに。ヤスリで修復を試みるも1mmというのはあまりにも大きい。最後は、「人様にお見せする代物じゃないし、どうせ背面だから見えないし・・・・・」と、都合のいい屁理屈をつけて自分を納得させる。
というわけで、キャノン端子のズレた様子をお見せすることはご勘弁いただきます。

基盤部が秋月電子のAKI.DAC-U2704。

基盤部が秋月電子のAKI.DAC-U2704。この画像からはキャノン端子のズレはわからないが、外側から見ると一目瞭然。マァ、ご愛嬌とお笑いください。

 

完成

完成。ぺるけ氏によると、いきなりの音はヒドイらしいが、20~30時間の通電後から劇的に変わるようだ。

ようやくDACとアンプが揃ったが、肝心のスピーカーが実はまだない。お金に糸目をつけなければ鳴らしてみたいスピーカーはいくつかあるが、いずれも簡単には手が出ない値段だ。
そもそもPCオーディオをと考えたときの思いは、コンパクト、ローコスト、小音量でも好みの音で部屋を満たす、だった。
ここは初心に返って、じっくりと腰をすえて身丈にあった値段とサイズのスピーカーを探すこととしよう。

次回は、スピーカー探し篇です。

 


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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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