初体験 -カートリッジ交換-


数台のアナログプレーヤーを使ってきたが、付属のカートリッジを別売りに替えてみようなどと思ったことはなかった。ベルトドライブだった頃はベルト交換が気になった程度で、いずれも安いプレーヤーだったからそもそもカートリッジを替えてどうの、といったレベルではなかったのである。
かといって、若い頃には書店でJAZZやオーディオ雑誌の広告ページを眺めたりしていたから、ナガオカやOrtofon、Shureといったメーカーの名前を知らなかったわけではない。しかし、たかがレコード針一本やカートリッジ一個にこんな値段がという思いが強く、単に高値の花にすぎなかったというだけのことである。
それがここへきてナゼ、カートリッジを交換するに到ったのか。

いま使っているプレーヤーはDENONのDP-500M。これもオーディオ初級者向けのグレードだと思うが、シンプルな機能とデザインがとても気に入っている。が、十年余を経てさすがに盤面からブチブチというノイズを拾いやすくなったように思ったのです。
そこで、初めてカートリッジ交換に思いいたったのだった。

十年来使っているDENON DP-500M。シンプルな機能とデザインがいい。

十年来使っているDENON DP-500M。

フォノ・カートリッジにMM型とMC型の二種類があるのはご存知のとおりです。知ったかぶりを発揮して恥をかくのは明らかなので詳細は省略しますが、要は一般的に前者が通常品なのに対して後者は高級品という認識でこと足りると思います(なかには、DENONのDL-103など比較的安価なMC型もあるようですが)。音も、個人の好みの差を別にすればほぼ値段に比例すると考えていいのでしょう。

DENONのDP-500Mに付属のシェルとカートリッジ。 (ダブルクリックで拡大します)

DENONのDP-500Mに付属のシェルとカートリッジ。
(クリックで拡大します)

同左。

同左。どこといって経年劣化はみえないのだが・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 
そんなわけで、ここはMM型を選択して調べてみる(DP-500MにMCカートリッジが適合するか否かは最後までハッキリわからなかった。勉強不足このうえない)。
最終候補に挙がったのは、Ortofonの2M-REDとShureのM97Xeの二機種だ。2M-REDのデザイン性と色彩にはとても魅かれるものがあったが、このときなぜかShureというメーカー名が魔法のように耳元に響いてきたのです。

というわけで、結局手に入れたのは2M-REDの洗練されたデザインとは対照的に、不恰好な装甲車を思わせるShureのM97Xe、ヘッドシェルはシンプルでごついAudio TechnicaのAT-LT13aです。
この組み合わせで注意が必要なのは、ヘッドシェルのネジ穴が貫通型ではなくねじ込み型であることで、M97Xe付属のネジ(M2.6-6mm)は長すぎて合わないのだが、近くのホームセンターでM2.6-4mmを入手して事無きを得る。

カートリッジ: Shure M97Xe。 ヘッドシェル: Audio Technica AT-LT13a。 (ダブルクリックで拡大します)

カートリッジ: Shure M97Xe。
ヘッドシェル: Audio Technica AT-LT13a。
(クリックで拡大します)

同左

同左

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果は?。
いわゆる元気な音ではありません。静寂のなか澄んだ音が聴こえてきます。こころなしかいままで聴こえていなかった音もあるようです。原音をおおっていた外皮が一枚、二枚とはがれた感じでしょうか。広がりといったものも今までより感じられるようです。

カートリッジを替えるって、こういうことなんだ。

ここ一年、真空管アンプやDACを作ってみて、オーディオの楽しみ方も各人各様、何も目玉が飛び出るほど高価な機器が必須条件ではないのだといまさらながらツクヅク思った(はなっから手も足も出ない高級オーディオの生の音を、一度は聴いてみたいというヤッカミも正直なところ半分ありますが・・・・・)。
肝心なことは、自分の身の丈にあった楽しみ方ができるかどうかなのでしょう。

MCカートリッジには手を出さないことにしよう、・・・・・当面は。

 


atmos-nwp

atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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