Linux 環境再構築顛末記(3)


いよいよ、図化ツールGrADSのインストールにとりかかる。

一般に、気象データはWMO(World Meteorological Organization)で決められた共通フォーマットgrib2形式で作成され、これらの解読にはwgrib2という公開ソフトが必須である。
前回と同様に下記のとおりインストールを試みる。

$ wget ftp://ftp.cpc.ncep.noaa.gov/wd51we/wgrib2/wgrib2.tgz
$ tar xvzf wgrib2.tgz
$ cd grib2/
$ make

ところがである。makeが通らない。それも、ちゃんとインストールしたはずのgfortranがないという理由で蹴られてしまうのだ。
それならと、yumにすがってみたが、これもエラーが出る。

$ sudo yum -y install wgrib2

yumだけに、ウ~ム困った !?。
でも、長年の経験で、こんなときは少し頭を冷やすのが一番だということを学んでいる。「わたし、wgrib2なんかでチットモ悩んでなんかいませんヨ~」ってなフリをして、ほかのことで気を紛らわしていたほうがいい。
多少時間がかかったとしても、いずれ解決方法が見つかるときがくるはずだ。

そして・・・・・。ある日のこと、次のような記事を目にした。
「CentOSのパッケージは枯れたものが多いので、外部リポジトリを追加することで新しいパッケージを利用できるようにします。」
また、こんな記事も。
EPELリポジトリとは、エンタープライズLinux用の拡張パッケージ(Extra Packages for Enterprise Linux)の略称で、Fedoraプロジェクトで作成されたパッケージ達を使用できるようにするためのリポジトリです。(中略)追加するリポジトリによっては、CentOS標準のパッケージを置き換えてしまったりするものがあり、それが問題を引き起こしてしまう場合があります。」
コレかもしれない、とピンとくるものがあっったのでダメもとで下記を実行(参考:たとえばコチラなど)。

$ sudo yum install epel-release
$ sudo yum update

そして、再度下記を実行したら、通ったではありませんか。

$ sudo yum install wgrib2

ヤッタね。
wgrib2にはnetcdfツール(これもまた必須)も含まれているので、これで準備は整った。ようやく本命GrADSのインストールまでたどり着いた。
GrADSもyumでインストール可能なようだ。

$ sudo yum install grads

yumを使えばきわめて簡単だが、今回はGrADS Home Pageからgrads-2.1.a3-bin-CentOS5.11-x86_64.tar.gz をダウンロード、展開する。ほら、「若いときの苦労は買ってでもしろ」っていうじゃないですか。お世辞にも若いとはいえない年ですが、何から何までおまかせってのもネェ。

余計な飾り気が全くないGrADS Home Page画面

余計な飾り気が全くないGrADS Home Page画面

$ tar xzvf grads-2.1.a3-bin-CentOS5.11-x86_64.tar.gz
$ mv grads-2.1.a3 /usr/local

地図データやスクリプトをダウンロード、展開する。

$ wget ftp://cola.gmu.edu/grads/data2.tar.gz
$ cd /usr/local/grads-2.1.a3/lib
$ tar xzvf data2.tar.gz

$ cd /usr/local/grads-2.1.a3/lib
$ wget ftp://cola.gmu.edu/grads/scripts/*

/etc/bashrcに以下の環境変数を追加する。

#set grads
export GRADSHOME=/usr/local/grads-2.1.a3
export GADDIR=/usr/local/grads-2.1.a3/lib
export GASCRP=/usr/local/grads-2.1.a3/lib
export PATH=${PATH}:${GRADSHOME}/bin

最終動作確認は次のとおり。
これでエラーが出なければ、無事インストール完了だ。

$ grads

(起動メッセージ)
Grid Analysis and Display System (GrADS) Version 2.1.a3
Copyright (c) 1988-2011 by Brian Doty and the
Institute for Global Environment and Society (IGES)
GrADS comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY
See file COPYRIGHT for more information

Config: v2.1.a3 little-endian readline printim grib2 netcdf hdf4-sds hdf5 opendap-      grids,stn geotiff shapefile
Issue ‘q config’ command for more detailed configuration information
Landscape mode? (‘n’ for portrait):

GrADSの基本動作設計は対話型なので、上記のようなメッセージが出て描画モードの縦横を問われるのでenterキー押下でXwindowが立ち上がる(オプションをつければ非Xwindow環境で実行する)。

GrADS環境は何とか完了、次回はGMTインストールです。

 


atmos-nwp

atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
カテゴリー: パソコン更新顛末記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*