Linux 環境再構築顛末記(4)


GMT(The Generic Mapping Tools)は、ハワイ大学発の世界的に知られたフリーのマッピングソフトである。GrADSに比較して精細な画像が可能だが、入力はシェルスクリプトやコマンドラインからに限られる。また、以前はインストールにソースからのコンパイルが必要だったのでかなりやっかいな部分もあったのだが、配布元をみると最新のGMT5はなんとyumでのインストールが可能とある。

Inastall Instruction ページ GMT5ではyumでインストールが可能とある。

GMT5のInastall Instruction ページ
yumでインストールが可能とある。

 

これを使わない手はない、渡りに船とばかりにyumでインストールする。

$ sudo yum install GMT gshhg-gmt-nc4-all dcw-gmt

ホントにあっという間に完了だ。確認のためにバージョン問い合わせコマンドをたたく。

$gmt –version
5.2.1

成功です。いいですネェ。
GMT4までの苦労は何だったのだろう。

このように書くといいこと尽くめのようだが、GMT4まではあった日本語出力、矢羽根出力などまだ用意されていないものもある。また、ほぼ気象データ専用ツールといっていいGrADSには渦度や降水量差分値などの処理関数が用意されているのに対し、汎用マッピングツールであるGMTには当然そんな機能がないため、事前処理計算でデータを用意する必要がある(wgrib2を使えば差分処理は一発で可能でした。すっかり忘れていた)。

こんなふうに一見使い勝手が悪そうなGMTだが、ドッコイ愛好の士は依然数多いようだ。awkやsedなどを駆使してデータ処理したり、シェルスクリプトや言語プログラムを得意とするひとは、自由度に富み高度な使い方ができるGMTを好むのかもしれない。
僕もGMTから入ったこともあって、精細な画像には捨てがたい魅力を感じるが、無限に近いオプションはとても覚えきれるものではないので、その都度マニュアルと首っ引きにならざるをえないのが難点だ。

ついでといってはなんだが、今となっては笑い話というしかないエピソードをひとつ。
yumでのインストールの後、動作確認の意味もあって試しに海岸線描画コマンド
$ pscoast
をたたいてみたら、「コマンドが見つかりません」のエラーが・・・・。
あれぇ、インストールは間違いなく成功したんだがナァ、PATHの問題か何かかなァ。調べるうちに、そもそもbinに一個もモジュールがないことに気づきやっぱり失敗かも、と悲観的に・・・・。
答えはやはりネット上にありました。次のとおり、コマンドそのものが変わっていた。

【GMT4】           【GMT5】
$ GMTモジュール (option)  → $ gmt GMTモジュール (option)

何年ぶりかのLinux環境再構築に悪戦苦闘する結果だったが、細部はともかくこれで一連の環境は整った。

 


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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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