電子工作熱再燃す -トランス式USB DACを作る-


ぺるけさん設計のFET差動バッファ式USB DACを作って半年がたつ。昨秋作った全段差動PPミニワッターに繋いでいるが、まったく聴き疲れしない心地いい音で気に入っている。

ハンダ作業は6N6P全段差動PPアンプのときより少し細かかった

半年ほど前に作ったFET差動バッファ式USB DAC

 

そんなある日、オークションをのぞいていると、TAMURA製作所のTK-2というトランスがペアで出品されている。たしか、このライントランスはぺるけさん設計のトランス式USB DACに使われていたひとつだったよなと、「情熱の真空管」を確かめてみるとやはり間違いない。

「ひとつやってみるか」

この額ならとダメ元で値を入れてみたら、なんと幸運にも許容ギリギリの額で落札できたのだった。このうえは、なんとかトランス式USB DACを作り上げなければと、ボックスなどはネット通販で求め、例によってぺるけさんに必要な部品の頒布をお願いした。

今回はアンバランス接続にしたこともあって穴あけの苦労が格段に減ったうえに、FET差動バッファ式に比べあまり部品がないぶん手数はずいぶんと少ない。
かくして、でき上がったトランス式USB DAC。アースラインをスッキリさせたいのとRCA出力側に13kΩ抵抗をかませるために、余っていた立てラグを奢ってみた。

トランス式USB DAC

トランス式USB DAC。立てラグのセンター支柱をアースポイントにした。

 

ああでもないこうでもないと悩みながら、形あるひとつのものを作り上げる楽しさは変わらないが、毎度毎度作って聴いて「いいネ。ハイおしまい」では何とも変わりばえがしない。少しは進歩の跡を残そうと測定を試みた。

まずは、オーディオ信号フリーソフトの定番といわれるWave Gene、wave spectraのダウンロードから始めます。
第一歩は、おそらくこのDACの周波数特性をしらべることだろう。
製作者であるefuさんのサイトを読み漁った末に、なんとか作ったトランス式USB DACの周波数特性を測定した結果です。

トランス式DAC周波数特性

トランス式DAC周波数特性

低域の30~40Hzが0dB以上でマウスをあてると0.28dB程度だが、40Hz~4kHzまでは0dBで安定している。4kHz以上の高域で再びスケールアウトするので、マウスをあてると7.675kHzで1dBを超え14.777kHzの3.16dBをピークに18kHz以上の帯域から急激に下降する。
ただ、まったくの電子知識不足がたたって、悲しいことにこの結果を客観的に評価する物差しを持ち合わせない。

そこで、比較のためにFET差動バッファ式USB DACについても同様の測定を試みた。

FETバッファ式USB DACの周波数特性

FETバッファ式USB DACの周波数特性

こちらは、20Hz~15kHz付近までほぼ0dBで、それ以上の高域で急激に下降する。
単純にみる限りでは、FET差動バッファ式DACのほうが安定しているようにみえるが、これがどの程度の差なのか、また音にどのように影響するのか、知識と経験不足のためわからないのが正直なところだ。
ただひとついえるのは、トランス式とFET差動バッファ式とではかなり違った音だという点だ。ひと言でいえば、トランス式は少し細いと思うほど素直で澄んだ音色、一方FET差動バッファ式のほうは伸びやかで豊かな音色とでもいおうか。好みは人それぞれだろうが、僕はFET差動バッファ式のほうが聴いていて愉しい気がする。

さらに、歪み率の測定に挑戦してみようと、efuさんの解説を読むこと数回、おっしゃっていることはなんとかのみこめたつもりなのでいろいろやって一応それらしい結果をみたが、実際のところ何を測っているのかほとんど本人はわかっていない。やはり本来の理解には程遠く、これではほとんど意味をなしていないことにガク然とする始末です。

というわけで、今回はここまでで力尽きました。歪み率の測定結果はお預けということにします。


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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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