6N6P全段差動PPミニワッターにヘッドホンジャックを


この歳になるまで音楽をヘッドホンで聴くという習慣が全くといっていいほどなかった。
情熱の真空管“主宰のぺるけさんも次のように綴っている。

私が学生の頃は、ヘッドホンというのはオマケ的な器具でして、スピーカーを鳴らせない深夜などにしょうがなくヘッドホンで聞く、みたいなところがありました。

音楽は部屋の空気を震わせて聴くもの、というガチガチの固定観念が僕にもあって初めから「ヘッドホンなんて辛気くさくって・・・」と切り捨てていたのだ。
ところが、昨今は電車内はもちろん外出先のどこでもヘッドホンをつけた姿がなんの違和感もない日常の光景になっている。家電量販店のフロアもかなりの面積をヘッドホンが占めている。ひょっとしたらヘッドホンで聴く音楽も捨てたものじゃないのかも、という疑念が頭をもたげてきたのである。

それなら、実際に聴いてみるのが一番。

というわけで、まずは肝心のヘッドホン探しから。
候補に挙がったのは、スタジオモニターとして定評のあるSONYのMDR-CD900STとAKGのK701という製品だが、実際にヘッドホンを試したことが全くないので、ここはエイッと見切り発車でAKGのK701に。

 

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アンプはヘッドホン専用アンプではなく、ずいぶん前に製作した6N6P全段差動PPミニワッターにヘッドホンジャックをつけることにする。本体のラベルを見ると”Nov 2016″とある。三年がたつのだ。
このミニワッターを通常はスピーカー出力で、ヘッドホンジャックを差せばヘッドホン出力として使いたいので、例によってぺるけさんの解説を教科書にとりかかる。こういった切替えを可能にするために、内蔵スイッチ付きヘッドホンジャックをつけるのだが、何せ基本ができていないものから1回ではなかなかうまくいかない。理解不足で配線が間違っているのだ。何回も何回も読んで、無い頭をひねってひねって、ようやく完成にたどりついたときはうれしさと同時にホッと胸をなでおろすような安堵感に包まれたほどだった。

内臓スイッチ付きフォンジャックの配線

6N6P全段差動PPアンプに内臓スイッチ付きフォンジャックを配線する(中央)

はやる気持ちをおさえて、YouTubeで”Sona Jobarteh & Band – Kora Music from West Africa“を聴いてみた。
通常のアンプとして使っていたときもそうだったが、ヘッドホンアンプとしても驚かされるのはその静粛性だ。そして、いったん音楽が鳴り始めれば、びっくりするほどの広がりと奥行きをもった音場感があり、定位も申し分ない。おおげさに言えば、ヘッドホンのなかに別世界が広がるのだ。
ヘッドホンでの音楽、まったくもって捨てたもんじゃない。

フォンジャックを追加した6N6P全段差動PPアンプ。 右は3年前に製作したFETバッファ式USB DAC。

フォンジャックを追加した6N6P全段差動PPアンプ。
右は3年前に製作したFETバッファ式USB DAC。


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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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