印象深いジャズピアニスト ―その2―


ビル・エバンスに触れます。代表的なところは、言わずと知れた『ポートレイト・イン・ジャズ』、『ワルツ・フォー・デビィ』でしょう。この二枚で聴くスコット・ラファロの一音一音粒がそろったように明快でリズミックなベースはもちろんいいが、突然の彼の死後に加わったエディ・ゴメスのすすり泣くようなベースワークの渋さもその後のアルバムに欠かせないものがある。ドラムスもポール・モチアンからマーティ・モレルへと引き継がれるが、ふたりともテクニックに裏打ちされたすばらしいドラマーだ。一体に、ビル・エバンスというピアニストはメンバーに恵まれたひとだと思うが、そういったひとたちが集まったのも、彼のミュージシャンとしての卓越した素晴らしさはもちろん、加えて人間的な魅力によるものだと考えれば素直に納得できるものがあるだろうか。

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ウィントン・ケリーにもふれておきたい。手持ちの二枚は『ケリー・アット・ミッドナイト』、『ケリー・ブルー』です。このピアニストの音色は明るい。多くの音は弾かない。しかし、ブルーな色合いに満ちている。共産化の流れに抗して長年故国チェコを離れていた指揮者ラファエル・クーベリックが晩年にチェコ・フィルを指揮した際、なつかしさのあまり「チェコの匂いがする」と感動的な一言を発したといわれていますが、ウィントン・ケリーもその一音だけでこれはケリーの音だ、ケリーの匂いがする、と言わせる人でしょう。彼の音楽はつい口ずさんでしまうほどわかりやすく魅力的で、一歩間違えば月並みに陥ってしまいそうなギリギリのところで、ジャズ本来の愉しさってこうなんだと思わせてくれるピアニストのひとりだと思う。

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オスカー・ピーターソンはどうしたの、エロール・ガーナ―は?モンクをわすれたの?という声が聞こえてきそうですが、個人的な好みということでお許しを。決して忘れているわけではありませんし、又の機会にふれることがあるかもしれませんので、その節はぜひお立ち寄りください。


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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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