深夜たまに聴きたいアルバム


年末の忙しさにかまけていたせいで、一か月ぶりの投稿になってしまった。

たまに家人が寝静まったあとにとりだすことが多いのは、やはり女性ヴォーカルアルバムだが、彼女たちについてはしばらく前に思いを綴ったのでここではインストルメンタルに限ってみる。

まずは、何はさておきマイルス・デイビスの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』、たった一人深い夜の底に取り残されたような孤独感に心が研ぎ澄まされる曲だ。同じこの曲では、ダスコ・ゴイコヴィッチの『ラウンド・ミッドナイト』も、夜のしじまにしみ入るような透明感のあるミュート音が魅力的だ。このひとは、ふと入った高田馬場のマイルストーンというジャズ喫茶で初めて耳にした東欧出身の演奏者で、山形県鶴岡市のレキシントンホールというスポットでのライブ録音だというが、とてもできのいいアルバムだと思う。

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マイルスでは『クッキン』、『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』におさめられている「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」もときおり聴きたくなる曲で、あえてどちらが好きと聞かれれば『クッキン』に収録されたミュート主体の演奏かな。

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深夜に静かに聴くというイメージではないが、本当にたまにだが無性にかけたくなるアルバムがある。『ファイヴ・スポットのエリック・ドルフィーVOL.1』です。客たちのかわす会話やグラスのぶつかる音が入りまじるライブ特有の喧騒な雰囲気のなかで繰り広げられるセッションは、演奏者一人一人が斬り結ぶような緊迫感に満ちている。一歩間違えれば不協和音のぶつかり合いに陥りかねないギリギリのところで、ドルフィーとブッカー・リトル、マル・ウォルドロンの絶妙なかけあいが見事で高度な音楽性を構築している。スリリングという表現が許されるとすれば、コルトレーンカルテットの面々よりこの演奏者たちにもっともふさわしいのではないかと思う。

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お次はジャジーな感じでウィントン・ケリーの『ケリー・アット・ミッドナイト』。このひとのピアノは本質的には明るさが基調だと思うが、それでいて澄んだ寂しさやブルーな気分を内に秘めている。それでいて決してゴチャッとしたところがなく、一本のシンプルな美しさが背中を貫いているようなところがある。歌心にあふれたメロディは一見通俗にみえるが、このひとのピアノタッチは危ういギリギリの一線ですくいあげている。

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おしまいはマル・ウォルドロンの『レフト・アローン”Left Alone”』。ジャッキー・マクリーンのむせぶようなアルト・サックスが胸にしみ入るアルバムタイトル曲はいまさら言うまでもないが、それにもまして深夜の屋根の上を音もなく忍び歩く黒猫をイメージさせる「キャット・ウォーク」のピアノタッチが好きだ。

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atmos-nwp の紹介

主に50~80年代の海外ミステリーの紹介を兼ねて読後感を綴っています。本格、倒叙、ハード ボイルド、冒険、スパイ、安楽椅子、ユーモア系等ジャンルは問わず読み散らかしてきました。ときには散歩の道をそれて50~70年代のモダンジャズやスキー、バラ園芸にもふれています。HP「気象と気候値のページ」も運営していますので、興味のある方は一番上のタイトルの下にある<気象と気候値のページへ>をクリックして是非お立ち寄り下さい。
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