『忘れられた花園』 ケイト・モートン


今をときめくオーストラリアの女性作家、ケイト・モートンの第二作である。

忘れられた花園〈上〉 (創元推理文庫)

著者/訳者:ケイト・モートン

出版社:東京創元社( 2017-05-21 )

定価:

Amazon価格:¥ 1,058

文庫 ( 416 ページ )

ISBN-10 : 4488202055

ISBN-13 : 9784488202057


1913年、オーストラリアの港に着いたイギリスからの貨客船にトランク一つとひとりの少女が取り残されていた。名前もわからない少女を連れ帰った夫婦は、ネルと名付けて育て上げる。そして2005年、祖母ネルを看取った孫娘カサンドラは、祖母が英国コーンウォールにコテージを遺してくれたという思いもよらぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?祖母ネルはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印された花園のあるコテージに隠された秘密とは?

忘れられた花園〈下〉 (創元推理文庫)

著者/訳者:ケイト・モートン

出版社:東京創元社( 2017-05-21 )

定価:

Amazon価格:¥ 1,058

文庫 ( 402 ページ )

ISBN-10 : 9784488202064

ISBN-13 : 9784488202064


評判に惹かれてずいぶん前に読んだのだが、読後の想いを書きつけないでほったらかしにしていた。生まれついてのグウタラな性根は、墓まで持っていくことになりそうだ。
上下各300ページにも及ぶ物語をそれほど苦もなく読み終えたということは、それなりに面白かったのだろうが、率直にいってそんなに印象深いものではない。

イギリスからの船にただひとり取り残されていた少女ネル。彼女の謎に満ちた過去だけで、この物語は十分に読み進ませる力を持っているといっていいのだが、それらの謎が氷解してゆく後半部のプロットは甘さがあるといわざるをえない。このあたりが『忘れられた花園』という、ゴシック小説の香りがただようなタイトルに通じる部分なのだろう。


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